大学受験から入学までに かかる費用は?

 大学入試には総額でどの程度の費用がかかるのか、ここで簡単に紹介しましょう。大学を何校受けるのか、受験旅行は必要か…などによって金額は大きく変わってきます。
さらに、合格してからは入学するための手続きに、初年度納入金という巨額の費用が必要です。自分のケースを想定して、シミュレーションしてみましょう。

受験するだけで12万円 〈国立大学1校と私立大学2校を受験する場合〉

(注)2021年実施の大学入学共通テストの受験料は現行のセンター試験と同額になる見込みです(2019年8月時点)

 このほか、募集要項(願書)を請求・入手するのに、私立大学と公立大学の一部では、1校あたり1,000円程度の費用がかかることがあります。センター試験と国立大学(公立大学の一部を含む)の願書は無料ですが、取り寄せる場合は、郵送料が必要となります。
なお、大学入試センター試験成績の開示を希望する場合は、検定料(受験料)のほかに、成績開示手数料(800円)が必要になります。

受験をシミュレーションしよう

「出費を抑えたいから」と試験前夜に夜行バスで試験場入りし、そのまま試験を受けてその日の夜行で帰宅する、という強行スケジュールは考えもの。遠方の大学を受験する場合は、余裕を持って試験に挑めるようホテルなどに宿泊するのがベストでしょう。体調を万全にして挑むのも、受験対策のひとつです。

交通費については、往復割引・学生割引・新幹線回数券など、さまざまな割引制度を活用できます。
宿泊については受験に便利な宿泊施設がパックになった「受験生の宿」などが旅行会社から提供されていますので上手に活用してください。

さまざまな入試制度を活用

 入試制度として本学会場のほかに全国各地に試験会場を設けている大学が多くあります。このような地方試験会場を利用できれば、遠方まで出かけることがない分、費用だけでなく時間的・体力的な負担も軽減されます。
そのほか、私立大学のセンター試験利用入試は、一般入試よりも受験料が安く設定されていますし、中には一般入試と併願すると受験料が割引きされたり、無料になるところなど、大学によってさまざまな受験料の割引制度があるようです。
なお、私立大のセンター利用入試は、いくつかの大学を除けば、大学独自の試験を課さず、センター試験の結果だけを合否の判定材料とするケースが一般的です。ただし、募集定員が少ないので、注意してください。
併願校を何校くらいにするか、地方の大学を受験するのかなどを保護者と話し合っておく必要があります。